ソグラ・ナジャフポーに2度目の死刑判決

13歳時の「殺人」で

火曜日 2008年7月29日

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(イラン・ヒューマンライツ 7月15日)

カスピ海沿岸の都市ラシュトの裁判所で,ソグラ・ナジャフポー(31歳)が2度目の死刑判決を受けた。13歳の時に犯したとされる殺人で有罪となったもの。イランの日刊紙Etemaadが伝えた。

ソグラは9歳の時に,家族によって奉公に出された。奉公先はラシュト北部の医師の家であった。住み込みはじめてから4年後,ソグラは医師の家の8歳の息子アミールを殺害したとして逮捕された。ソグラは尋問を受けて殺人を自供したと伝えられているが,後に犯行への関与を否定した。

裁判が始まってから,ソグラは,アミールを殺したのは自分を性的に虐待していた男であると証言した。ある日その男(複数の未確認の情報源によると殺害されたアミールの父親)がソグラを強姦している最中にアミールが部屋に入ってきて男の犯行を目撃したため,男はアミールを立ち去らせようとして体を押したところ,少年は壁に頭を打ち付け意識を失って倒れ,男は気絶している少年を井戸に投げ捨てた,とソグラは語った。さらに,当時,8歳の少年を担いで井戸に投げ込む力はなかったとも証言した。

いっぽう男はソグラの証言通りの自供はしなかった。それにもかかわらず,裁判ではソグラの婚外交渉が罪であるとして鞭打ち100回の判決が下された。

さらに,裁判官がアミールを殺した犯人はソグラであると判断したため,ソグラはさらに死刑判決も受けた。この死刑はソグラが17歳の時に一度執行される運びとなったが,殺害されたアミールの母親の要請により延期された。

その後アミールの家族が死刑執行に関して何の行動もとらなかったため,ソグラは保釈金を払って釈放された。テイモリ判事はソグラの裁判記録および証拠を再検分して,保社金を6,000米ドル(60万円)相当と定めた。

しかし,ソグラの釈放を知ったアミールの家族が,裁判所に対しソグラの死刑執行を願い出た。

その結果,釈放から数週間後にソグラはまた収監された。ソグラの弁護を担当しているナスリン・ソトウデ弁護士が最高裁に意見具申を行い,ソグラの件を再検討するよう求め,最高裁は別の裁判所での再審査を決定した。

今回,新たな裁判所はソグラの有罪を支持して,改めて死刑の判決を下した。

ソグラは現在31歳で,13歳の時に殺人罪で逮捕されて以来19年を刑務所で過ごしてきた。今回の死刑判決が最高裁で裁可されれば,このまま死刑に処される公算が高い。

イランは国連の子どもの権利条約に批准している。子どもの権利条約では18歳未満の者が犯した罪に対し死刑をもって罰しないことを定めているが,実際には150人以上の未成年犯罪者が死刑判決を受けており,2007年以来現在まで11人がすでに処刑されている。